TAKE FIVE〜俺たちは愛を盗めるか〜
[第1話]
大学の心理学教授・正義（唐沢寿明）が研究室に戻ると、机の上に赤い封筒が置かれていた。04/19放送
中に入っていたのはレオナルド・ダビンチの「ルクレツィアの肖像」の写真。
窓の外を見ると、ホームレスの女性（倍賞美津子）がいた。
ホームレスはその絵は東都銀行の担保倉庫にある、昔の血が騒ぐだろうと言って去っていた。
一方、刑事の瑠衣（松雪泰子）は、東都銀行の秘書・久恵（吉田羊）からカバンをひったくった火岡（入江甚儀）を逮捕。
だが、久恵が弁護士とともに警察を訪れ、盗まれた携帯電話が戻ってきたと言って被害届を取り下げる。
その夜、投資信託のHトラストが破綻したと報じられる。
東都銀行の頭取・亀岡（国広富之）が創設した投資信託で、被害団は東都銀行に賠償を求めていた。
その頃、正義はホームレスの言葉通り、東都銀行の倉庫に忍び込んでいた。
だが、そこには「ルクレツィアの肖像」はなかった。
倉庫から脱出しようとした正義は晴登（松坂桃李）とぶつかり、お互いに驚く。
二人は同じ窃盗犯だった。
二人が逃げ出す前に警報が鳴り、全てのシャッターが降りて通路に閉じ込められる。
通報を受けた瑠衣が銀行にやってきて、犯人を捜すためにシャッターを開けていった。
二人は天井を通る配管を利用して、銀行から脱出した。
犯人を取り逃がした瑠衣は現場に音楽プレイヤーを発見。
再生すると「TAKE FIVE」が流れてきた。
瑠衣はかつて名を馳せた窃盗団「TAKE FIVE」のことを思い出す。
翌日、瑠衣は捜査中止を告げられた。
何も盗まれていないからと、東都銀行が被害届を出さなかったのだ。
瑠衣は東都銀行がひったくりも不審人物の侵入も被害届を出さないことを不審に思い、独自に捜査を開始した。
まず、彼女は銀行の防犯システムを担当している警備会社へ行く。
担当者の晴登は、犯人は警備システムにハッキングしたのだろうと言う。
だが、警備員が老人にもかかわらず、動きが早く侵入が発覚したというのだ。
それを聞いた瑠衣は晴登が、警備員が老人だと知っていたことを怪しむ。
一方、刑事の岩月（稲垣吾郎）は警察宛の不審な入金に気付き、上司の増田（でんでん）に報告。
すると、増田は岩月に盗品倉庫課へ異動を命じた。
そんなある日、火岡の父親が自殺を図った。
投資信託「Hトラスト」の破綻で、退職金や貯金を全て失ったらしい。
火岡は正義に、東都銀行は半年前からHトラストが破綻することを知っていたと言う。
その証拠をつかむため、久恵の携帯を盗み、捕まってしまったのだった。
火岡の祖父は、正義と一緒に窃盗団・TAKE FIVEの一員として暗躍していた。
助けてほしいと頼む火岡に正義は、もう盗みは止めたと言う。
だが「ルクレツィアの肖像」のことも気に掛かる正義は、火岡に本気の覚悟はあるかと尋ねる。
正義は元TAKE FIVEの南（六角精児）にも声をかけ、東都銀行へ忍び込むことに。
彼らが密談していると晴登が現れ、自分の熟知する東都銀行のシステムが破れないと告げる。
だが、正義は自分には秘密兵器があると言うのだった。
ある夜、正義と南が東都銀行に侵入しようとすると、晴登が現れる。
正義は秘密兵器など持っていなかった。
そう言えば、晴登が興味を示してやってくると鎌を掛けたのだ。
晴登の力を借りて防犯カメラを突破した正義たちは機密部へ侵入。
だが、やはり「ルクレツィアの肖像」はなかった。
彼らはホストコンピューターを起動しようとする。
それには亀岡しか知らない4桁の暗証番号が必要だった。
晴登はHトラストのHは亀岡の娘・ひろみから取られていることから、彼女の誕生日だと推測。
だが、それは違っていた。
すると、正義はHは秘書の久恵のHだと言って、彼女の誕生日を入力し、ロックを解除した。
正義がホストコンピューターからデータを取り出そうとしているのを岩月が監視していた。
一方、瑠衣も侵入者がいるという情報を受けて、東都銀行へ。
それに気付いた正義はビルを停電させて、銀行から脱出する。
だが、停電になると酸素供給装置が止まると知り、瑠衣を助けに戻った。
正義は瑠衣を蘇生させると、その手にデータの入ったUSBメモリを持たせる。
脱出した正義はこれで最後だ、もう盗みからは手を引くと宣言。
だが、そんな彼の携帯にまた「ルクレツィアの肖像」の写真が届く。
やがて、瑠衣の持ったデータを元に東都銀行のHトラストに関する不正が発覚。
亀岡は逮捕された。
06/21
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