役所広司の初監督映画｢ガマの油｣がトロント&バンクーバー映画祭へ

(08/01)

俳優の役所広司（やくしょこうじ=53）の初監督映画で公開中の「ガマの油が､カナダで開催される北米最大規模の9月に開催されるトロント映画祭や､10月のバンクーバー映画祭などで上映されることが7月31日､分かった。

英語題は直訳に近い「Toad's Oil」

両映画祭は､北米市場への足がかりとなるもので､アカデミー賞の前哨戦とも言われている。

トロント映画祭では､新人発掘に位置付けられる「ディスカバリーセクション」で上映。

同部門は世界各国の初監督作か2作目までのフレッシュな26作品が上映される。

同映画祭はコンペティション部門がなく､300本以上の作品から､最高賞の観客賞などが選ばれる。

2003年の同映画祭では､北野武監督の「座頭市」が最高賞を獲得している。

一方のバンクーバー映画祭では､アジアの初監督作品を上映する「ドラゴン＆タイガー」部門での上映が決まった。

また､同じ10月には､英国アカデミー賞を授与するBAFTAと日本大使館が主催して日本作品を紹介する「プレミアジャパン」でも上映される。

同作は役所と瑛太が親子を演じたファンタジックな作品で､役所の少年時代の思い出も織り込まれた､初監督作品らしいトーンを持ったものとなっている。(淺川)