映画『グーグーだって猫である』には不思議なキャラとみどころがいっぱい!!
(09/04)

「我輩は猫である」とくると、どうも現代国語の授業中のあのけだるい雰囲気を思い出してしまうかもしれないが、「グーグーだって猫である」ならばどうだろう?

『グーグーだって猫である』は、少女漫画界の巨星、大島弓子(おおしまゆみこ=61)が、飼い猫たちとの愛すべき日々を綴った自伝的人気エッセイ漫画。

人間だって動物だって、みんなわけへだてなく、この地球で頑張って生きている。

そんな純粋な想いが溢れた原作には、往年の大島ファンならずとも、多くの動物愛好家、そして漫画好きの人々が共感してきた。

この作品を、『ジョゼと虎と魚たち』『眉山』の犬童一心(いぬどういっしん=48)監督が映画化。

偉大なる大島弓子への尊敬の念を込め、味わい深い驚きの新感覚で映画化したというニュースが駆け巡っている。

作品のあらすじはこうだ。

愛猫のサバを亡くした悲しみで漫画を描けなくなってしまっていた、吉祥寺に住む天才漫画家・麻子。

ある日、麻子はちっちゃな子猫と出会う。

名前は、グーグー。

麻子は、グーグーとともに暮らし始め、一緒にご飯を食べ、ぶらぶら散歩をし、疲れたら寝るという、なんとも幸せな毎日が続いていた。

そして、グーグーと過ごす日々の中で、不思議な青年、青自との恋の予感が芽生えたり、アシスタント新作のアイデアを思いついたりと、色々なことがうまくいきはじめていたのである。

だがある日突然、麻子は思いがけない事実を知らされる……。

天才漫画家、麻子を演じるのは、『空中庭園』で数々の映画賞を総なめした小泉今日子(こいずみきょうこ=42)。

そして上野樹里(うえのじゅり=22)、加瀬亮(かせりょう=33)ほか、森三中、大後寿々花(おおごすずか=15)といった顔ぶれが麻子を囲む。

自由奔放にのんびりと、魅力いっぱいに登場する猫たちも、映画に彩を加えている。

中でも、先日、音楽活動を終えたばかりの平川地一丁目の林直次郎(はやしなおじろう=17)が今作を最後に芸能界を引退するということも、見どころのひとつだ。

そして、最大の話題がメガデスの元ギタリストで日本歌謡曲を愛する異色のロッカー、マーティ・フリードマン(45)の出演だ。

全世界で約1,300万枚以上のレコードセールスを誇り、メタリカ、スレイヤーと並び世界的スラッシュメタルバンドと呼ばれたメガデスのギタリスト。

2000年にバンドを脱退して後は、日本に拠点を置いて、「タモリ倶楽部」「英語でしゃべらナイト」などに出演。

メガデスという元バンド名と対極にある、ほんのり優しげなキャラクターで一躍お茶の間にその顔と名前が広がった。

マーティは映画『デトロイト・メタル・シティ』にも出演しているものの、本格的な俳優デビューとなると今作が最初。

メタルファン必見のなごみ系映画?

とにかく、不思議な魅力が満載の映画だけに、記事で満足せず、実際に観てみてほしい。

9月6日公開だ。(古田鉄寿)


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