キムタク、「月の恋人」第3話は15.6%。ついに危険水域へ!?
(05/30)

木村拓哉(きむらたくや=37)主演の「月の恋人」の視聴率の下落が止まらない。

初回は22.4%を記録した同ドラマだが、第2話は19.2%、3話は15.6%と急降下。ちなみに関西では第3話は12.8%まで下がっている。

3話を終えての平均視聴率は19.07%。これまで平均20%をキープしていたキムタクが、3話目にしてそれを切ってしまったのだからただ事ではない。

同ドラマはインテリアメーカー「レゴリス」の社長・葉月蓮介(木村)が、上海への店舗進出を控えて現地入りし、貧乏で美しい中国人女性のリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)と出会うことで物語が始まる。

蓮介に恋焦がれる資産家令嬢でモデル・大貫柚月(北川景子)、蓮介と旧知の仲であるインテリアデザイナー・二宮真絵美(篠原涼子)、さらに蓮介の右腕であるニヒルな中国系二世・蔡風見(松田翔太)を交え、実に五角関係の恋愛模様を描いていくストーリー。

ネットでは、

「スマスマのコントを観てるようなドラマですね」
「恋愛ならまだラブコメのほうがよかったな」
「ラブストーリーなのにリーチンとの恋愛パートがうざい」
「次期の月9は楽になったなw」

と批判する声が上がっている。

もちろん視聴率下落の原因はキムタクだけにあるわけではない。キャスティングを含め脚本、演出にも何らかの問題があるのは明らかである。

これまでキムタクの恋愛モノは分かりやすいという定評があったが、今回は企業ものと韓流ドラマのエッセンスが組み込まれていて、どことなく散漫な印象を受ける。つまり、肝心のストーリーの「核」が見えてこないのだ。

また、リン・チーリンの存在を問題視する意見も多い。

中国では「キムタクとの激しいキスシーンを女性ファンが嫌がった」「チーリンの身長が高すぎる」などチーリンに対する「辛口」意見が飛び出しているが、演技云々の前に、チーリンをヒロインに抜てきした裏事情が問題だ。

チーリンは「台湾第一名模(台湾のナンバーワンモデル)」と呼ばれ、大ヒット映画「レッド・クリフ」でヒロインを演じ、アジア各国での人気が高い。

そのため再放送、DVD販売、コンサートなどキムタクのアジア及び世界進出を見据えてのキャスティングと指摘する人も多い。そのあたりの"大人の事情"が見え隠れしているのも、視聴者に敬遠されている要因のひとつかもしれない。

しかし、ここ2年あまり、月9の視聴率は08年の「太陽と海の教室」は平均14.79%、「イノセント・ラブ」は同13.60%、09年の「ヴォイス」は同14.56%、中居正広主演の「婚カツ!」に至っては同10.63%。

人気絶頂にあった小栗旬と水嶋ヒロの「東京DOGS」でさえ同15.75%なのだから、19.07%という数値は特別悪い数字ではない。

「あすなろ白書」から17年。"視聴率男"としてトップを張り続けたキムタクといえども、視聴者に飽きられてしまうのは否めない。

キムタクが本当の大人の役者として脱皮するいいチャンスなのかもしれない。(松野)


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