西武ドラ1・大石達也の先発転向に待った!! スタミナ面よりも心配される弱点が判明!?
6球団競合の末、西武に入団した注目の右腕・大石達也投手。先日、プロ入り後初めてのブルペンで力強いボールを披露し、正捕手候補の銀仁朗捕手に、
「いいっすね。冗談抜きで。球(の回転)がきれいだしキレがある」(サンケイスポーツより)
と言わしめた。
そんな大石が新人合同自主トレで取り組んでいるのがスタミナ面の強化だ。
早大時代は抑えとして活躍していたが、その才能に惚れこんだ西武・渡辺監督は先発転向を明言。
本格的に先発投手を務めるのは高校以来とあって、本人も走り込みに余念がない。
しかし、現役時代に先発とリリーフを経験している石井貴二軍投手コーチは、
「体力?心配ないよ。たくさんピッチングしていけば、先発としてのスタミナはつくからね」(日刊ゲンダイより)
とコメント。
先発転向になんの不安もないことを明かした。
さすが6球団が競合した逸材といったところだが、早大1年時から追いかけていたという某球団のスカウトは先発転向に否定的だ。
「確かに彼は太めの体格だから持久走などは苦手だけど、投げるスタミナは相当ある。それよりも問題なのは球種の少なさ。プロでも通用する球種はスライダーとフォークくらいで、直球以外は特にずばぬけているものがない。あれだと先発として配球を組み立てるのは難しい。無理だと思うよ」(同)
大石の持ち球は最速155キロの直球とフォーク、縦のスライダー、フォークの握りから投げるチェンジアップの4種類。
大学時代は直球とフォークのコンビネーションで三振を量産してきたが、長いイニングを投げ試合をつくることが求められる先発投手にとって球種不足は致命的といっていい。
さらに大石を悩ませることになりそうなのが、今シーズンから導入される統一試合球。
これまでの試合球よりも滑りやすいといわれており、変化球を初めて試した21日のブルペンでは、
「変化球はボールがすべって抜け球が多かった」(ニッカンスポーツより)
と制球に苦しんだ。
即戦力として先発ローテーションの一角を担う活躍が期待される大石。
誰もが認める天性の野球センスで、球種不足を克服することはできるだろうか。
(2011年1月29日)
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