アタシんちの男子
[第11話]
「この城は、私たちが守る!」千里(堀北真希)が城に戻ってきたことで6兄弟は大ハリキリだ。しかし、時田(山本耕史)に対抗できる秘策があるわけではなかった。06/23放送
「トリックハート城を叩き潰せ!」いよいよ、時田たちが城に攻め入ろうとしたとき、城から光が放たれ、夜空に亡くなった大蔵新造(草刈正雄)の姿が浮かび上がった。 光は城のマスコット的ロボット『みらくるん』から出ており、メイドの井上さん(江口のりこ)が捜査していた。
夜空に浮かんだ新造は語りかけた。
時田には「城を壊せば、探しているものは見つからなくなる」と忠告し、さらに、時田の望みを叶えるには、7人の勇者の協力が必要だと話す。
一方、千里たちには「信じた道を進めばいい」と言い、「信じてきたことをやり遂げればやがて一冊の本に出会うだろう」と告げる。しかし「もし時田が城を壊し始めたら、どうか逃げてほしい」と語りかけた。
社長のメッセージは、最後の部分を残して途切れてしまう――。
千里の契約満了時刻は3日後の午後12時10分。
そこで時田は、「12時20分になったら城を壊しに行く」と伝えてきた。
時田の狙いは、大倉家に代々伝わる財宝。彼は、大蔵新造が自分を『ミラクル』の後継者に選んでくれなかったことを、ずっと根に持っていたのだ。
千里・風(要潤)・猛(岡田義徳)・翔(向井理)・優(山本裕典)・智(瀬戸康史)・明(岡山智樹)は、新造の「信じた道を進めばいい」という言葉を信じて、『母親十か条』の達成に全力を傾けた。
国土(つるの剛士)は、途切れてしまった「新造のメッセージ」の解析を引き受けた。
千里と6兄弟は、第7条「力を合わせて発明品を作れ」第8条「大倉家のQ&A」第9条「兄弟全員分のリストバンドを作る」を次々と制覇した。残るは、第10条だけ…。
響子(高島礼子)は第10条を読み上げた。それは「食事を全員で食べる」だった。
『母親十か条』が達成すると、トリックハート城にある最後の扉のロックが解除された。
扉の置くには更なる扉があった。これを開けるには、千里を含めた7人の手形と、扉を開けるための合言葉 「本のタイトル」が必要だったが、肝心の本のタイトルがわからない…。
その頃、国土は新造が残したデータの解析が終わった。そこには、扉を開ける合言葉である「本のタイトル」が残されていたのだ。
それを知った国土は城へ急いだ。
千里の契約満了時刻まであと僅かのところで、国土が城へと滑り込んだ。
本のタイトルは『カラクリ城と7人の勇者』。
千里がタイトルを叫ぶと扉のロックは解除された。
扉の内側の部屋には、代々大倉家に伝わる財宝と一緒に、新造が書いた一冊の本が保管されていた。千里たちはその本を開く…。
約束の12時20分。時田は城へと突入を開始する。
時田が門のところまで押し寄せてくると、門は自ら開かれ、千里は時田を城内へ招き入れた。
千里たちは時田を財宝の部屋まで連れて行くと、「財宝は全て差し出すから城を残してほしい」とお願いする。それが新造の願いだというのだ。
本の中には、記されていた。
大蔵新造は、初めから『ミラクル』を時田に譲るつもりでいたのだ。時田と千里たちを対立させたのは、7人を団結させるため――血のつながりよりも固い絆で結ばれた本当の家族にするためだったのだ。
それを知った時田は、財宝をそのまま部屋に残して、扉を永遠に封印してしまう。
そして、「トレジャーランドは別の場所に建設する」と宣言し、城を出て行った。
城は守られたのだ!
ダイニングルームで乾杯をする7人。しかし、「共同作業はこれが最後だ」と風は言った。6兄弟はそれぞれの道を歩む決意を固めていた。
しんみりとする千里に、「どこにいたって、俺たちは家族だ」と、6兄弟は言った。
旅立ちの日――。
6男の明は、海外で母親と一緒に暮らすために空港へ向かった。
5男の智は、親の住むアパートへ。
4男の優は、田舎から上京してくる妹と一緒に暮らすそうだ。
3男の翔は「男のケジメ」をつけるために。
2男の猛は、父親と一緒に暮らすために城を出て行った。
「あとは、頼むぞ――」そう言い残して、風も城をあとにする。
広いトリックハート城には、千里だけが残った――。
一方、「ミラクル」では、時田は社長職を風に譲り、風の片腕として「ミラクル」の発展のために頑張っていた。社長になった風は、早速、プレイボーイぶりを発揮。「ミラクル」の顧問弁護士・響子を食事に誘う…。
その頃、6兄弟が城を出て行ったあと、城に残った千里は兄弟と過ごした「思い出のアルバム」を見ながら、みんなで一緒に過ごした日々を懐かしんでいた。
「どうだい、千里。大蔵新造、一生一代の大発明は?」新造の声が聞こえたような気がして、千里はその声に答えた。
「悪くないよ――お父さん」
――と、その時。6兄弟が次々と戻ってきた。
6男の明は、飛行機が苦手でUターン。
5男の智は、「親の家に行って、帰って来た」とサラリ。
4男の優は、妹から「キモイ」と言われて戻ってきたらしい。
3男の翔は、「後で大切な話がある!」と、千里に宣言する。
2男の猛は、父に女性ができて追い出された。
長男の風は、響子と付き合い始めたらしいが、響子から「同棲は絶対にイヤ」と言われて戻ってきたらしい。
こうしてトリックハート城では、再び、騒がしくも楽しい毎日が始まるのだった――。
《終わり♪》
06/23
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第1話
キャスト
峯田千里 / 堀北真希(ほりきたまき)千里は20歳にして訳ありのホームレス少女。
幼い頃に母親を病気で亡くし、その後父・徹も失踪。
両親を失った彼女は、高校を卒業するまで親戚をたらい回しにされた過去を持つ。
そんな過去の経験から千里は“口でも力でも負けない勝気な性格”になった。
そんな彼女は高校卒業後に小さな工場に就職。一人暮らしを始め一気に幸せな暮らしが訪れたかと思われた…。
が、そんなある日、千里の元に借金取りが現れた。
実は、徹が一億の借金をしたというのだ。
勝手に連帯保証人にされていた千里。
20歳にして借金1億円!
アタシの人生これからどうなっちゃうのー!!!
しかしこのあと、千里は自分の人生が大きく変わるとびきり最大級の出逢いを迎えるのであった…。
大蔵優 / 山本裕典(やまもとゆうすけ)
人気ファッション誌専属のカリスマモデルとして女の子から超モテる男。
さぞかし女関係もイケイケなのかと思いきや、
実はこの大蔵優は…
“童貞くん”
だったのだ!!
仕事ではカッコいいのに、普段はシャイで人見知り。
女性が半径1m以内に近づくとパニックになる女恐怖症。
実は、初恋の時に、酷い仕打ちをされたことがトラウマになっているようだ。
そのせいもあって基本的に自分のことに対しては全く自信がない男なのである。
大蔵翔 / 向井理(むかいおさむ)
普段はホストとして夜の世界で働いている男。
何かあるたびにお店を転々としているが、ルックスと女を酔わせる話術で常にナンバー1のポジションにいる。
そんな彼は孤児院育ち。
一人で生活しなければならなくなった時、なんとか生計を立てようとこの世界に足を踏み入れた。
性格は明るくノリもいいが、実は超が付くほどの現実主義者で、
お金さえあれば何とかなると、稼ぐためだけに働いているといったところ。
大蔵猛 / 岡田義徳(おかだよしのり)
現役の暴走族だが、とにかく喧嘩に弱い男。
自分は弱いと知ってはいながらも、ついつい調子に乗ってしまう性格で過去に何度も痛い目にあっている。
もちろんその被害は大蔵家にも影響を与えており、
家ではトラブルメーカーとして扱われている。
そんな彼でも一応定職にはついており、
昼間にご自慢のバイクでバイク便のアルバイトをしている。
しかし、せっかく稼いだお金も酒とギャンブルに消えていく典型的なダメ男。
大蔵風 / 要潤(かなめじゅん)
不況の波に見事に乗り、年齢もそこそこに無職な男。
しかし本人は無職という響きを嫌い、あくまで自由人として毎日生活している。
この話を聞くといい加減な性格に思われるが、実は人一倍しっかりしている男である。
露天商として絵画の販売をしているが驚くほどセンスのなさにまったく売れない。
ではどうやって生活しているのか!?
モテるので、女性に食べさせてもらっている。
ある意味幸せといえば幸せな人生である。
生活には困らない(女性に食べさせてもらっている)。
首都圏の沿線すべてに女がいるという噂も。
千里と出会ってからは千里をしっかり支える存在へとなっていく。
大蔵智 / 瀬戸康史(せとこうじ)
現在は登校拒否の引きこもり高校生。
小さい頃、天才マジシャン少年ともてはやされて一躍時の人になったものの、
ある事件をきっかけに世間から誹謗中傷を浴び今の状態に至った。
何事も諦めている節もある。口が悪く、攻撃的な態度のときが多い。
家族であっても人と触れ合うのも嫌がり、人と話すときは基本的にパソコンを利用する。
大蔵明 / 岡山智樹(おかやまともき)
超頭脳派中学生。ネットでの株取引で生計を立てており、ハッキングもお手のもの。
兄貴たちに対しても常に上から目線の生意気少年である。
学校の勉強はレベルが低すぎると言ってあまり行きたがらない。
しかし実際はクラスメイトにいじめられているからという噂も…。
時田修司 / 山本耕史(やまもとこうじ)
玩具メーカー『ミラクル』で新造の秘書として働いている男。
秘書を務めるだけあってかなりの有能な部下である。
新造の死後は千里の世話係として大蔵家に関わることに…。
彼の穏やかな性格、優しい笑顔につい女の子は気を許してしまうが、なかなか一筋縄ではいかないタイプの男でもある。
小金井響子 / 高島礼子(たかしまれいこ)
新造の顧問弁護士を務めている女性だがその正体には謎が多い。
弁護士らしく冷静沈着で常に無表情だが、ルックスは美人で色気もあり“大人の女性”という表現がふさわしい。
しかし、響子のコンプレックスは恋愛。
超ガリ勉だった幼い頃に全く恋愛経験をしなかったことが原因である。
大蔵家の遺産の隠し場所を知る唯一の人物としてドラマの展開を大きく左右する女性となる。
国土豊 / つるの剛士(つるのたけし)
千里が通うネットカフェで働いているヲタ店員。
典型的なヲタで、千里を勝手に二次元アイドル化して惚れ込んでいるちょっと気持ち悪い男。
しかしそんな彼もヲタ界ではカリスマ的存在。
各ジャンルのあらゆるヲタから絶大な信頼を得ている。
基本的に千里言ったことには何でも従う男なゆえ、千里は情報屋として国土くんと関わりを持つことに…。
彼のいい性格といえば、何だかんだ困っている人がいれば、助けてしまうお人よしなところである。
真島平次 / 永山絢斗(ながやまけんと)
千里の通うネットカフェで働く新入りの店員さん。
国土からはいつも子分扱いされている。
一見ドライな性格にも見えるが、何事もツボに入るととことんハマってしまうタイプ。
千里にひと目惚れし、あらゆる場面でアプローチをかけるが、ちっとも相手にされていない。
が、それでも彼は全くあきらめなかった。
大蔵新造 / 草刈正雄(くさかりまさお)
玩具会社『ミラクル』を経営する会社社長。
幼少の頃から発明が好きだった新造は、
江戸時代から代々受け継がれてきた『からくり屋』を『ミラクル』に変更。
今ではゲームソフトの開発に乗り出している。
そんな仕事一筋の新造は仕事に打ち込むあまり、恋人を探し忘れるというちょっと変わり者。
子供がいなかった新造は、風を養子にとり、厳しく教育した。
だが、新造と性格が合わなかった風には後継者になる意志が生まれなかった。
そこで新造は跡継ぎ候補として、新たに5人の養子をとるが、
彼らも新造の変人ぶりに愛想を尽かしていくのであった・・・。
井上さん / 江口のりこ(えぐちのりこ)
西郷 / なすび(なすび)
ブリトニー / 浜田ブリトニー(はまだぶりとにー)
峯田徹 / 鶴見辰吾(つるみしんご)
田辺義男 / 田山涼成(たやまりょうせい)
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